当院では、病気の予防が第一と考え、
血液検査やレントゲンなどの健康診断や不妊・去勢手術をはじめ、
下記のような病気の予防を推進しています。
1、健康診断(わんにゃんドック)
2、狂犬病予防接種(犬のみ)
3、各種混合ワクチン
4、フィラリア予防
5、ノミ・ダニ予防
6、歯石除去・歯周炎予防
(わんにゃんドック)
<概要>
当たり前のことですが、動物は言葉を話すことができません。
病気になり、ご家族が発見できる状態になってからだと、病気が進行していることが少なくありません。
また、ワンちゃんネコちゃんの生活速度は人間の4倍といわれ、人間の1日がワンちゃんネコちゃんでは4日にも相当し、病気の進行もそれだけ早いと言われています。
そのため、健康診断の大切さは人間以上ともいえます。
<健康診断(わんにゃんドック)の内容>
詳細な身体検査から始まり、血液検査、尿検査、糞便検査、血圧測定、レントゲン撮影、超音波画像診断装置、心電図などを駆使して、健康状態を詳しく・正確に検査いたします。
血液検査では貧血の有無から、腎臓・肝臓などの状態を数値で把握することができ、血糖値・血液中タンパク質濃度・中性脂肪値・コレステロール値の判断もできます。
超音波画像診断装置は心臓や腹部内臓のほとんどすべての臓器を無害な超音波を使って診ることができ、
痛みをともなうことはほとんどないため、
動物にとってストレスは最小限で多くの情報を得ることができます。
※料金など、詳しくは動物病院スタッフまでお問い合わせください。
(犬のみ)
狂犬病予防接種は個々だけの問題ではなく、
社会全体のために必要なことであり、
法律でワンちゃんを飼っているご家族に義務付けられています。
狂犬病は、現在の日本では発生していませんが、
周囲の国々では発生が認められており、
伝染力と致死率が非常に高い疾患です。
一度蔓延してしまうと、人と動物にとって大きな脅威となります。
そのため、過去の日本での発生の歴史と被害を忘れず、
社会全体で接種率を上げていく必要があります。
年に1回の注射になりますので、
お気軽にご相談ください。
ヒトの場合、手を洗ったり、
体を清潔に保ったり、
意識的に汚いものとの接触を避けるなどによって、
感染症の予防を無意識に自分自身で行っています。
しかし、ワンちゃんやネコちゃんには自分自身による意識的な予防ができないため、
ヒトよりもいろいろな感染症にかかる機会が多くなってしまいます。
それらを予防するためには、年1回の予防注射が推奨されています。
蚊が運んでくる伝染病の中にフィラリア症があります。
これは心臓と肺の中に細い寄生虫が感染して心臓と肺の病気を引き起こします。
蚊の発生する時期の前後に毎月1回薬を飲むことで予防できます。
ワンちゃんにとって食べやすいお肉タイプの薬も用意していますので、
ご相談ください。
※重要
フィラリアに感染している状態でフィラリア症の予防薬を飲んでしまうと、
副作用により、
異常きたしてしまうことがあります。
そのため、当院では、フィラリア症予防薬を処方する前に、
フィラリアに感染しているかどうかの検査(2000円)を必ず行っています(採血を少しだけして、15分くらいで結果が出ます)。
毎年きちんと予防していても、まれにフィラリアに感染していることがあるため、
年度のフィラリア予防薬を飲み始める前に、
毎年1回だけ必ず検査をすることが全国的な主流となっています。
安全に薬を飲むために、ご協力をお願いいたします。
特に外出するワンちゃんネコちゃんに必要です。
ノミやダニが体につくことにより、
皮膚炎、外耳炎を起こし、
寄生虫の感染など、全身的な病気に発展することもあります。
当病院の周囲では、ノミの発生は少ないのですが、
マダニの発生は多く見られます。
真冬における感染例も多くあります。
そのため、当院ではその子に合ったノミ・ダニの予防プランを提案します。
<概要>
ワンちゃんやネコちゃんは自分で歯磨きができず、
歯肉炎・歯周炎が多く発生します。
特に小型犬では歯並びの問題から歯周病が重くなりがちであり、3歳以上のわんちゃん・ねこちゃんの80%以上は歯周病を患っているといわれています。
人間でも歯の健康が体全体の健康に大きな影響をおよぼすことはよく知られていますが、 わんちゃん・ねこちゃんでも同様です。
歯の健康は、その動物の一生を大きく左右します。
<治療・予防>
当院では、超音波スケーラーなどの専門器具を駆使し、これらの歯周病治療や歯石クリーニング をおこなっています。
歯科治療で重要なことは、治療よりも予防です。
たとえ、病院で歯石クリーニングをおこなっても、
そのあとの歯磨きを怠れば、
数年もすれば すぐに歯石は大量に付着し、
歯周病が進行してしまいます。
ぜひ子犬・子猫のころから自宅でのハミガキにチャレンジしてみてください。
<歯磨きの方法>
1、指で歯ぐきや歯をマッサージ
2、慣れてきたら、ガーゼなどで歯の表面を撫でてみる
3、前歯だけ歯ブラシで少し撫でてみる
4、奥歯まで歯ブラシで撫でてみる。できれば歯の裏側まで。
※歯ブラシはあまりゴシゴシとする必要はありません。
それよりも大切なのは、毎日継続することです。
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